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霊界物語あらすじ

説明を読む
ここに掲載している霊界物語のあらすじは、東京の望月氏が作成したものです。
まだ作成されていない巻もあります(55~66巻のあたり)
第68巻 山河草木 未の巻 を表示しています。
篇題 章題 〔通し章〕 あらすじ 本文
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大正13年の出来事:
エスペラント語の機関紙を世界四十八カ国に発送し、世界各国より多くの人が大本を訪ね来たった。
大本瑞祥会を亀岡から綾部に移し、役員職員・規則を改めた。
黒竜会、普天教、紅卍会との提携を深めた。
さまざまな名士が参綾した年であった。
蒙古入を果たした年であった。
新暦七月二十五日に内地へ帰る。
二十七日に大阪若松町の刑務所に入る。
九十九日後の十月一日に綾部に戻る。
霊界物語六十七巻として蒙古入を口述し、「上野公園」名で出版。
六十八、六十九巻を口述後、明けて正月五日から七日の間の三日間に七十巻の口述を終える。
五六七殿の七五三の太鼓は、大正十三年の九月八日より、五六七、と打つようになった。また同日、二代様が尉と姥の神像を迎え帰った。
次女梅野、三女八重野の結婚があった。
旧大正14年の六日から七日の午後にかけ、黄白色の降雪があった。
(編著者より:七十巻として口述された本巻が、都合により、六十八巻として発行されている)
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この巻は、印度タラハン国の祭政一致の維新に至る波乱を描いたものである。
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01 01 〔1725〕
昔、左守の職を追われたシャカンナは、政敵の一掃と国政への復帰を胸に、山奥に部下を集めて山賊の棟梁となり時宜を狙っていたが、天命を知り塞に火を放ち、部下を解散し、今は一人娘のスバールを老後の力となして暮らしていた。
今年十五を数えるスバール姫は、スダルマン太子の来訪より、密かに太子に恋心を抱いていた。
シャカンナはある日、スバールに尋ねる。太子がここに踏み迷って来られた際、スバールに思し召しがあったように見受けられたが、もし太子から迎えが来たら、その気があるだろうか、と。
スバールは、実は太子が「きっと迎えに来る」と約束したこと、また自分も太子のことを思っていることを明かす。
シャカンナは、娘の恋愛によって自分が再び政界に復帰することができると喜ぶ。
スバールは、父に対する孝養と、夫に対する恋愛では道が違う、と釘をさす。
曰く、今回の恋愛が成就することによって、結果的に、父に対する孝養もできるかもしれないが、恋愛は流動的なものであり、恋愛を主とする限り、父への孝養を保障することはできない。
恋愛は理知・道徳と相容れないものであるから、「父への孝養のために太子と結婚する」というような、倫理に恋愛を従属させるようなことでは、恋愛が成り立たない。
倫理や道徳にとらわれて、女の一生を霊的に抹殺されることは耐えられない。「神聖な霊魂を男子に翻弄される事は、女一人として堪えられない悲哀」
人格と人格との結合によって、初めて完全な恋愛が行われる。
恋愛は恋愛として、どこまでも自由でなければならない。
だから、もし他にもっと好きな相手ができたら、そちらに恋愛を移すのが自然の成り行きであり、結婚を理由に貞操を守れ、というのは不合理である。
倫理の観点から結婚を見るなら、女子に貞操を強要するのであれば、当然夫に対しても貞操を強要しなければならない。
しかし、恋愛の観点から結婚を見るなら、夫は女房が他の男に恋するのを押さえつけてはいけないし、妻は妻で、夫の他の女に対する恋愛を遂げさせてあげるのが、真に夫を愛するということになる。
また、一夫一婦制に対しての反論
男女が平均に生まれないため、一夫一婦制ではない国も、世界にはたくさんある。
むしろ君子的人格者はたくさんの妻を持ち、その子供を四方に配ることが、国家にとって利益になる。
道徳と恋愛を別のものとして考えることで、家庭は家庭としてうまくいき、恋愛は恋愛として自由に行われる。
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01 02 〔1726〕
スダルマン太子は、城に帰ってより、スバール姫への激しい恋の思いに囚われていた。
アリナは太子の命を奉じ、密かにスバール姫を都へ迎えようと、再びタニグク山へとやってきた。
明け方、谷川の下流の森でシャカンナのかつての部下、山賊のハンナとタンヤが恋愛論を語り合っているのを立ち聞きする。
ハンナ:恋愛至上主義者。「恋愛なるものはあまりに神聖すぎて、かれこれと論議する事さえも出来ない」恋愛は「一種の感激」「人間乃至人生に対する、大きな自然に対する溜息」
タンヤ:倫理道徳主義者。「倫理の点を考慮して初めて神聖な恋愛とも言える」
タンヤとハンナは盗賊の相談を始める。二人はスバール姫をかどわかそうと決意し、シャカンナの隠れ家のほうへ進んでゆく。
アリナは親娘の危難を救おうと密かに二人の後をつけるが、追いつけずに見失ってしまう。
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01 03 〔1727〕
馬鹿論:普通一般の定規で律することの出来ない馬鹿者にこそ、無限の妙味がある。小利口な人間の方が、日々目先の利を争い、自らの身を削り、かえって苦しんでいる。大才大智の者ほど、普段はその才を出さず「馬鹿者」と思われていても、いざというときに本能をあらわし、世間を驚かすものである。
さて、ハンナとタンヤはアリナが追跡していることも知らず、シャカンナの隠れ家にやってきた。シャカンナはすぐにハンナとタンヤの意図を見抜いて啖呵を切るが、多勢に無勢、タンヤとハンナに気絶させられてしまう。スバール姫も抵抗するが、ねじ伏せられてしまう。
後からやってきたアリナはスバールの悲鳴を聞いて走り来、二人の山賊を川へ放り投げてしまう。
アリナは、二人に都へ出ることを申し出る。シャカンナは辞退し、しばらく山にとどまることになるが、スバール姫はアリナに伴われて都へ上っていく。
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01 04 〔1728〕
スバールは、タラハン市の町外れにある、茶湯の宗匠タルチンの館にかくまわれることになった。タルチンは、茶湯の道をかなり悟ってはいるが、流行らない宗匠。その女房は若い色黒の大女で、五斗俵を軽々と持ち運び、ヒステリ性を尊ぶ当世流の才子連には、見向きもされないようなタイプである。
タルチンがスバール姫に茶湯を教えているところへ、スダルマン太子がやってくる。二人は互いの逢瀬に恋の歌を交換し合う。
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02 05 〔1729〕
太子は、スバール姫との逢瀬のため、アリナを自分の身代わりにする。太子は労働服を着て城を抜け出し、アリナは太子の錦衣を着て太子の部屋に座り込んだ。アリナは、太子が平民生活を希望するなら、自分が代わりに王位に上ろうか、と独語している。
ところへ、アリナの父、左守が太子に会いにやってくる。妻の命日に、息子を帰宅させようと頼みにやってきたのであった。アリナははっとするが、「アリナは先に帰った」と嘘を言って、その場を切り抜ける。
アリナが、自分の父親さえも騙せた自分の手並みに一人悦にいっているうちに、夜はふけていった。
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02 06 〔1730〕
そこへ、奥女中のシノブが、太子の話し相手になろうとやってくる。アリナは断るが、シノブは引き下がらない。
シノブは太子とアリナの話を聞いており、アリナの変装を見破っていた。シノブはアリナに思いを寄せていたのだが、秘密を知ったのを幸い、アリナに恋の強談判に来たのであった。
アリナはとっさに決心して、シノブを受け入れることにする。シノブはあろうことか、アリナが太子と成り代わり、シノブを王妃としてタラハン国を乗っ取ろうと持ちかける。アリナはシノブの大胆不敵さにかえって意気投合する。
シノブは一度女中部屋へ帰るが、深夜になって、アリナのところへ忍んでくる。アリナとシノブがいちゃついている最中、警鐘が乱打され、二人は左守の館方面に、大火災が起こっているのを認める。
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02 07 〔1731〕
茶湯の宗匠タルチンは、太子とスバールの逢引の場を提供することで、アリナからたくさんの心づけをもらっていた。
タルチンは幸運を喜び、女房の「袋」に自慢するが、袋は秘密の逢引のことが城のお偉方にばれたときの危険を心配して逆にタルチンをなじる。また、タルチンの酒癖の悪さを非難する。タルチンも女房に対して不満を並べ立てるが、袋は逆上してタルチンから一千両の金を奪い取り、家を飛び出してしまう。
そこへ城下に大火事が発生し、警鐘の音が響いてくる。タルチンは得意先の火事見舞いに回るため、太子とスバールに留守を頼み、城下に出て行く。
最初は火事の壮観さに見とれていた太子だが、火が城にまで回り始めたのを見て、自分に化けているアリナのところへ人がやってきて変装がばれるのがにわかに心配になってくる。スバールは太子の弱気をなじり、太子も気を強く持っている振りをするが、警鐘乱打の声、人々の叫びはますます強くなって来る。
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02 08 〔1732〕
大火災はタラハン市の過半を焼き払い、城内にまで飛び火、茶寮一棟を全焼した。市内には不逞首陀団、主義者団が横行し、目も当てられぬ惨状を呈した。全消防隊、目付け侍を繰り出し、ようやく消化、暴徒の鎮撫を見た。
左守は邸宅を焼かれ、部下を指揮して騒動の収拾にあたっていたが、騒動が収まったのを見て、大王の間に伺候した。するとすでに王は、この騒ぎに驚きのあまり発熱し、人事不省に陥っていた。
左守はこの事態に際して太子に指揮を仰ごうと、太子殿にやってきた。左守は自分の辞任と息子アリナの行く末を頼み込む。
太子(アリナの変装)は、自分は父王の危篤に際して自分が動くことはできないと説く。そして王に代わって左守の職を解き、復興院の総裁に任じた。そして他の重臣と協議の上、復興に力を尽くすように諭す。
左守が帰った後、シノブがやってきて、化けの皮がはがれるのを心配するアリナに気合を入れる。シノブが下がると、入れ違いに右守がやってくる。
右守は、臨終の床の王から太子を呼ぶように言われて、太子を王の床に連れて行こうとやってきたのであった。太子は後からすぐに行くと言って先に右守を返すが、ここで途方にくれてしまう。
そこへシノブがやってきて、太子が帰ってきたことを伝える。太子は父王が臨終であることを聞くと、狼狽のあまり、労働服を着替えるのを忘れてしまう。部屋に戻ってからそれに気づくが、右守が再び父王の臨終を告げに来ると、我を忘れて汚れた労働服のまま、病床に駆けつけてしまう。極度の近眼の右守も、太子の身なりに気がつかなかった。
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03 09 〔1733〕
上に王はあっても、時代を解し、王を助けて政治を行うべき臣なく、結果として虚偽、罪悪、権謀術数を事とし、重税を課して民の血を絞っていた。
一方ブルジョワ階級は贅を尽くし、文明、教育、病院等の公共の施設は上流階級のみに供され、貧民はそれらの益に預かることなく、飢えと寒さに凍え、生存難の声は日に日に大きくなり、自殺するものは後を絶たない惨状となっていた。
各地に大名、小名撲滅の声があがり、決起大会、争闘が絶え間なく起こり、タラハン国は修羅の巷となっているのが現状であった。
このような世情を背景に、不逞団、過激団その他の団体が都大路に集まり、タラハン国創立記念日の五月五日を期して一斉に放火し、蜂起したのが先の騒ぎであった。
騒ぎが収まった後、有志各団体が罹災民救護のため走り回っていたが、到底すべてを満たすに至らず、流言飛語が盛んに起こり、人心恟々としていた。
そこへ、大兵肥満の女が一人現れ、札ビラを路上に撒き散らし、声高々と歌いながら街中を駆け巡っていた。その歌に曰く、
今は、優勝劣敗の世の中と成り果てている。
この世は神様が万民平等、天国浄土の神政を敷こうとの思し召しにも関わらず、富裕・長者連は国民を苦しめている。
その報いは忽ちにして現れた。今こそ正しき神が神軍を引率し、悪を滅ぼす時が来た。
民衆よ、勇んで悪人を踏みにじり、血潮を持って世を洗え。
自分は、富裕連に出入りする茶湯の宗匠の後妻と化け入り、富裕連の事情を調べていたが、もはや時節が満ちたのを知った。そこで部下に命令してこの大火を起こさせたのだ。
自分こそは民衆団の頭目、バランスである。世界の改造を命の綱と神事、今こそ振るい立ち上がれ。
数百の目付隊は、有無を言わせずバランスを縛り付け、取締所へ連行した。バランスの部下は頭を取り戻そうと目付隊と闘争を始めたが、二千人の侍が押し寄せ、民衆団は退却せざるをえなくなった。
バランスは目付け頭の前に引き出され、尋問を受ける。
バランスは、あまり平等を欠いた世の中なので、平衡をもたらそうと、バランス(balance=均衡、平衡)と命名したと答える。自分の部下は国内に数十万おり、万が一自分を処刑したならば、彼らが一斉に蜂起するだろう、と嘯く。また、太子とスバール姫の情事をすっぱ抜き、王家を非難する。
バランスが明かす王家のスキャンダルに、目付け頭も目付けも色を失い、互いに顔を見合すのみであった。外からは、またしても民衆と目付隊の戦う声が聞こえてくる。
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03 10 〔1734〕
バランス解放を求める民衆の勢いに、ついに大目付頭もバランスを解放する。
大目付頭はバランスの申し立てを調査するため、タルチンを拘引する。
タルチンは逆に理屈で大目付頭を言い負かし、釈放される。
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03 11 〔1735〕
タラハン城の南にある大宮山は、タラハン王家の氏神盤古神王をまつった聖地である。
アリナはその社殿に潜めているが、そこへ父親のガンヂーがやってきて、事態収拾のために息子の処断もやむをえないと祈願する。
アリナは身の危険を感じ、父親の意気をくじこうと天狗の真似をする。
脅されたガンヂーは思わず、自分の身よりも息子の将来の守護を祈願し始める。
守旧派のガンヂーとて、国家や息子を思う心に変わりはないことが示される。
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03 12 〔1736〕
この事態を尻目に、右守のサクレンスはタラハン国を乗っ取ろうと妻のサクラン姫と策略を練っていた。
太子の行方不明にかこつけて、王女バンナに自分の弟を娶わせて女王に立て、自分たちは外戚として権力を振るおうとしていた。
サクラン姫は、この計画の邪魔になる太子とアリナを探し出して亡き者にしようと計画する。
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03 13 〔1737〕
右守宅へ、女中頭のシノブが勅旨を装いたずねてくる。
シノブは、恋人のアリナを王に立てて、自分は王妃に上ろうとしていた。そのために邪魔になる太子を亡き者にしようと、右守に協力を乞いにたってきたのであった。
右守はシノブの計画に賛意を表明したように見せかけるが、その実は、シノブから太子・アリナ両人の居場所を聞き出して亡きものにし、自分の計画を推し進めようとの腹であった。
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04 14 〔1738〕
太子とスバール姫は、山奥の古寺に隠れ住み、国家を打ち捨て、恋愛至上主義の生活をしていた。
そこへ、みすぼらしい比丘姿のアリナが通りかかり、三人は再会する。
太子はアリナに、城に戻り、自分に代わって将来のタラハン国を担うよう勧めるが、アリナは政治欲・情欲から離れ、一生を雲水として過ごす覚悟を決めたと、太子に決心を伝える。
アリナはタラハン国の罪穢れの清めを歌い願いつつ、太子とスバール姫のもとを去っていく。
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04 15 〔1739〕
秋野が原のあたりに人気もない片隅に、古ぼけた水車小屋が立っていた。カーク、サーマンという二人の男が小屋の番をしている。
二人は右守サクレンスの手下であった。
これより以前に、太子とスバール姫は右守の手下たちに捕らえて、小屋の地下室に幽閉されていたのであった。
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04 16 〔1740〕
カーク、サーマンが再び小屋の番をしているところへ、三五教の宣伝歌が聞こえてくる。
二人はデタラメな宣伝歌を歌って対抗しようとするが、怖気づいて水車小屋の地下に逃げ込んでしまう。
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04 17 〔1741〕
宣伝歌を歌っていたのは、白馬にまたがった梅公別であった。
神示により、水車小屋の地下に立派な人が押し込められていることを知り、地下室に降りて行く。
梅公別は、天の数歌の神力により牢獄の岩戸を解き放ち、太子とスバール姫を救い出す。
太子は、スバール姫との恋愛を貫こうと、城へは戻りたくないと宣伝使に頼むが、事情を聞いた梅公別は、自分が仲人をしようと太子を諭す。
恋愛、父との和解、国家の建て直し、これらすべてを全うする道を、梅公別は示す。
太子・スバール姫は、梅公別にすべてを任せて、城に帰る決心をする。
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05 00 - 本文
05 18 〔1742〕
インデス河の激流の上にかかる橋の袂に、番小屋があった。月夜に比丘姿のアリナが、この番小屋で体を休めていた。
そこへ、アリナの行方を追ってきた右守サクレンスと、その部下たち捜索隊がやってきて、アリナと同席する。
アリナは修験者のふりをして右守の企みをすっぱ抜くが、最後に自分の素性を明かして、右守に挑みかかる。
アリナは追っ手の白刃をかわして逃げ出すが、橋杭につまづき、激流の中に落ち込んでしまった。右守はアリナが死んだものと思い、帰っていく。
一方、民衆救護団長のバランスは、その下流で子分たちと密漁をしていたが、その網にかかったのが、瀕死のアリナであった。
そこへ、城へ帰る途中の太子・スバール姫、梅公別一行が通りかかる。梅公別の祈願によってアリナは息を吹き返す。
バランスは、太子に禁漁法の廃止を訴える。太子はバランスの民衆を思う志に感心し、城内に入って自分の国政改革助けるよう求める。
一行は城を目指して夜道を進み行くこととなった。
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05 19 〔1743〕
右守の手下、カークとサーマンは、太子とスバール姫が梅公別に助け出され、城に向かっていることを右守に注進しようと、インデス河の川辺を走っていた。
そこへ、右守の弟エールが、王女バンナを捜索しているのにでっくわした。カークとサーマンの報告を聞いたエールは、右守の計画の一大事と、梅公別一行を待ち伏せて、太子を亡き者にしてしまおうとたくらむ。
エールは社の陰から太子を狙って切り付けるが、太子は身をかわす。バランスはエールを捕まえ、急流に投げ込んでしまった。カーク、サーマンはそれを見て一目散に逃げ出してしまう。
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05 20 〔1744〕
一方右守のサクレンスは、太子・アリナを亡き者にしたと思い、妻のサクラン姫と酒盛りをやっていた。
ところが、自分たちの計画をシノブに聞かれてしまう。シノブは、悪事を公にされたくなければ自分を女帝にすえるよう、サクレンス夫妻を脅す。
そこへカーク・サーマンが、陰謀の露見を知らせに来る。太子・スバール姫は助け出され、右守の弟のエールがすでに成敗されたと3人に告げる。
三人は身の破滅を悟る。折りしも、捕り手が館を取り囲み、3人は縛り上げられてしまった。
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05 21 〔1745〕
スダルマン太子は、父カラピン王に面会し、今までのことを謝し、心を改めて後を継ぐことを誓った。そして父王の死後、カラピン王2世となり、仁政を敷いた。アリナ、バランス、シャカンナはそれぞれ国政に就き、スダルマン太子を助けた。
大宮山の盤古神王の社は、梅公別の指揮で、社が三棟に造営された。
中央には大国常立尊と豊雲野尊、左の宮には神素盞嗚尊と大八洲彦尊、右側の宮には盤古神王と国魂の神を鎮祭した。
以下、神殿造営に関わる歌を抜き出します。
新王(スダルマン太子)「三五の神の教を今よりは あが国民に教へひろめむ」
妃(スバール姫)「天つ神国津御神を斎ひつつ 吾が神国の御民を治めむ」
アリナ「大神と吾が大君の御ために 心も身をも捧げまつらむ」
梅公別「皇神の貴の御光現はれて 世の基をば開く今日かな」
梅公別は新王をはじめ重臣たちに神の教えを説き諭し、再び白馬にまたがり、師、照国別の隊に合流すべく、駈けて行った。
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